ドレス・シャツ
ドレスシャツとは?


「ドレスシャツ」には大きく分けて2つの意味があります:
広い意味:ネクタイを結ぶためのシャツ(ビジネススーツのシャツなど)
狭い意味:礼装(フォーマルウェア)用のシャツ
正装用シャツの種類
フォーマルなドレスシャツには、2つの襟の形があります:
シングル・カラー:立ち襟のまま(19世紀に主流)
ダブル・カラー:襟を折り返すタイプ(現在一般的)
19世紀では、襟が高く硬い「ハード・カラー(ハイ・カラー)」が好まれました。これは、当時のネクタイを高く結ぶために、しっかりとした土台が必要だったためです。
1920年代のアメリカのドレスシャツ事情
1927年のミステリー小説『カナリア殺人事件』には、「夜会服に絹のシャツなんて!」というセリフが登場します。当時、シルク製シャツが一部で流行していたことが分かります。
ただし、本来フォーマルシャツにはリネン(麻)が最適です。糊がよく効き、清潔感とハリが出るためです。絹は糊づけに不向きで、素材の美しさも損なわれてしまいます。
結論
正装用ドレスシャツには麻(リネン)が適している
ハイカラーはネクタイの文化と密接に関係している
時代によってスタイルは変化してきたが、伝統的な要素は今も評価されているのです。